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江沢民派の権力剥奪 開始か

2012年05月16日

 【新唐人日本2012年5月17日付ニュース】近日、イギリスメディアによると、周永康は、名目上はまだ共産党政法委員会の書記および政治局常務委員にとどまっているものの、その権力はすでに公安部トップの孟建柱部長に引き渡したそうです。評論家はこれを、江沢民派からの権力剥奪の始まりであると見ています。

 

イギリスBBCが「フィナンシャルタイムズ」の報道を引用し、周永康が孟建柱公安部長に権力を引き渡したと伝えました。少なくとも共産党上層部の3人から情報提供があったそうです。報道は、周永康が権力を引き渡すことになったのは、薄熙来をかばったことが原因だとしています。

 

周永康は自分の後継者として薄熙来を選びました。しかし、今の周永康には後継者を選ぶ権利はないと報道。

 

王立軍の米領事館駆け込み事件が、中国共産党内部の全面的な闘争に発展し、その後、薄熙来と周永康が引きずり出され、更には江沢民系の様々は罪業が次々と浮上。情報によると、公安部トップの孟建柱部長もかつては、江沢民派の一員だったそうです。

 

では、孟建柱部長に周永康の座を継がせるのは、胡錦涛主席と江沢民派との駆け引きなのでしょうか。時事評論家の邢さんは、駆け引きではないと分析します。

 

 

時事評論家 邢天行さん

「孟建柱は抜擢されてから大きな変化がありました。温家宝が上海の陳良宇を調べていたとき、実際は孟建柱の協力を得ました。外部の見方としては、あの時から孟建柱は

胡・温を支持し始めています。また、彼も政法委員会の一部政策に対し、あまり支持しなかったのです。孟建柱自身もすでに胡・温の信頼を得ています。駆け引きではないと私は見ています。江沢民系『血債派』は、周永康のところから、権力を手放す時期が来ました。これは始まりです」

 

香港の雑誌「動向」は少し前、共産党の公安、検察、裁判所のトップが、周永康との対立が原因で、それぞれ辞意を表明したことがあったと報道。中でも、公安部長・孟建柱氏は2009年と2010年、2度にわたり辞意を表明したそうです。

 

「フィナンシャルタイムズ」は、権力を引き渡すほか、周永康は政治局常務委員らに薄熙来をかばったことについて謝罪を迫られているとも報道。

 

 

時事評論家 邢天行さん

「原因はそれではないと思います。これまで目にした情報は、最も正確なはずです。胡・温は国内外の声から、周永康に対する調査展開の必要性を感じ、周永康はもう信用がないと分かったので、決断を下したのでしょう。だから胡錦涛は国内外の声を理由に、周の権力を剥奪し、彼を下ろしたのでしょう。しかし表面上は、そうは言えません」

 

報道はまた、秋までに周永康が公に職を解かれることはないだろうと推測。ある官僚の話を引用し、もし公に周永康の政法委員会書記の職を解いた場合、非常に危険であると述べました。

 

これに対し、邢さんは、違う見方を示します。

 

時事評論家 邢天行さん

「もし、中央から命令が下され、周の権力を剥奪する充分の理由がある場合、服従せざるを得ません。誰もこんな時に、中央に対抗しないでしょう。一旦何かが起きたら、彼らはバラバラの砂の状態です」

 

また、国民の反応や情勢の発展も観察する必要があると示します。周永康に対する調査が深まるにつれ、また何が浮上するか分からないからです。

 

法輪功学習者 朱克明さん

「周永康を処理すると、多くの人の利益に触れるので、難しいかもしれません。しかし、それでも処理はするでしょう。周永康、血債派とどう一線を画すか、自分で選択すべきです。どう思おうと、歴史の流れは『天が中共を滅し』、共産党は捨てられます」

 

中国国営メディアの13日の報道によると、周永康は新疆の電力プロジェクトの着工式に出席。邢さんは、これは外部に見せるためのものであり、薄熙来のときのように、解任の直前まではなるべく兆候を示さないようにしているだけだと指摘します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/05/15/atext700896.html. (中国語)

 


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